読書メモ『暗記しないで化学入門』

 ブルーバックスからの暗記しないで化学入門、平山さん著。

 

おすすめ度 ★★★☆☆

 

 まず、平山さんの考えがよく書かれた本だった。化学反応は電子の移動で説明がつくと著者は強調していたが、その通りだと思った。本の中で、たびたび高校の教科書が槍玉にあげられていたが、私も高校の化学は好きではなかったので共感はできた。が、少し過激だと思った笑。社会に対する鬱積がひしひしと伝わってきた。

 本題の化学反応は、エタノールからエチレンをつくる反応やクロロベンゼンをつくる反応など、高校化学で触れるものが電子の移動で分かりやすく説明されていた。電子を擬人化?したりして分かりやすかったと思う。アスピリンの製法などは本当に面白かった。

 

 有機電子論にもっと触れて見たいと思ったので、次は『有機電子論解説』井本稔著を読んでみたいと思う。